千歳民報(ゆのみ16)
恵庭市、千歳市の皆さま、おはようございます。
院長、中村です。
すっかり忘れていましたが、5月3日に千歳民報で掲載された「ゆのみ」の内容をこちらにも掲載させて頂きました。
暇つぶしに読んで下さい♪
マッケンジー
今から15年ほど前にマッケンジー法というセミナーを受けたことがあります。同業の方はご存知の方も多いと思いますが、おもに腰痛対策として有名です。考案者であるロビン・マッケンジー(理学療法士)のこの手法の誕生ストーリーがおもしろい。
1965年のある日、3週間の治療にも関わらず良くならない腰痛患者の施術中にあるハプニングがおきました。当時から腰痛患者に対して腰をそらすことはもっとも悪い姿勢とされていました。それなのにマッケンジーは体をそらした状態で患者をうっかり寝かせてしまったのです。施術台のリクライニング機能で上半身の部分が上がったままだったのですが、忙しくしばらく気がつかずにうつ伏せで寝かせてしまいました。気がついた時にマッケンジーは慌てたそうですが、患者の感想にびっくり。なんと3週間の中で一番腰の調子がいいという事でした。
この偶然のできごとをきっかけでマッケンジー法は誕生しました。現在は一般向けの本も出版され、国際マッケンジー協会という団体も存在し多くの人に活用されるようになっています。
話はもどり15年ほど前にセミナーを受講した時のことですが、東京から来られた講師の話では、ぎっくり腰で前かがみで来た人でもこのマッケンジー法ですごい効果がでるというのです。痛がっても多少無理をさせて腰をそらせるといい結果がでると断言していました。
そして翌日、偶然にもぎっくり腰で前かがみになった方が来院されました。その後、自分がどのような施術をし、どのような結果が出たのかは読者の想像にお任せいたします。ひとつ言えることは、マッケンジー法はものすごくいい技法だと思いますが、人の体はそんな単純なものではないということです。そして講師の言うことすべてを鵜呑みにしてはいけないと感じた若き頃のお話しでした。