自律神経失調症（不定愁訴）

日本心身医学会では自律神経失調症を『種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの』と、定義しています。
つまり、精神的障害がなく、病院の検査でも異常が認められず、自律神経に関係してくる症状を指しています。

体感の症状は疲労、不眠症、耳鳴り、頭痛、めまい、倦怠感、生理不順、肩こり、腰痛、背部痛、手足のしびれ、免疫力の低下、対人関係の恐怖などが挙げられます。
自律神経には交感神経（活動、緊張）と副交感神経（休息、緩和）の二種類が存在しそれぞれが身体的状況に合わせて異なった働きをします。

●交感神経
血圧を上げる、脈拍が速くなる、発汗、呼吸運動の促進 など

●副交感神経
血圧を下げる、脈拍が遅くなる、発汗の低下、呼吸運動の抑制 など

カイロプラクティックでは自律神経にとって重要な、頭蓋骨直下にある上部頸椎からお尻の真ん中部分にある脊椎の末端部、骨盤から仙骨までを正しく整え、脳から各箇所へ正常な神経伝達ができるように調整します。
自律神経がしっかりと働ける状態を作ることで、症状の改善が期待できます。

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは、日常生活が著しく損なわれるほどの強い全身倦怠感、慢性的な疲労感が休養しても回復せず6ヶ月以上の長期にわたって続く状態です。
普通の疲れは、十分な休養を取ったり、不足している栄養素を補給したりすることで回復する疲労です。慢性疲労症候群の疲労は、十分な休養をとっても回復しない疲労になります。

慢性疲労症候群は原因が不明ということもあり、病院へ受診しても対処療法として薬が処方されることもありますが、根本的な治療法はありません。
誘引にはストレスが関係していることが明らかになっていて、これまでウイルス感染症説、内分泌異常説、免疫異常説、代謝異常説、自律神経失調説などさまざまな学説が報告されています。

このような原因不明の症状でも、カイロプラクティックで体のゆがみを正して神経機能を正常化させることができれば、内臓機能もホルモンバランスも整い、方向に向かう可能性があります。

不眠症

不眠症の分類は下記のとおりです。

●心理的問題による不眠症
悩みや心配事、ストレスが原因で不眠症になります。

●生理的問題による不眠症
時差ぼけや、深夜勤務などの時に眠れないケースです。

●環境の問題による不眠症
騒音が原因で眠れない場合や、暑すぎたり寒すぎたりして眠れない、明るくて眠れない、家族の歯ぎしりやいびきがうるさくて眠れないなど、眠るときの環境が要因となって不眠症になります。

●身体的問題による不眠症
うつ病などの精神疾患、自律神経失調症、更年期障害、睡眠時無呼吸症候群などの疾患により不眠症になります。

●化学的問題による不眠症
覚醒作用のあるカフェインを含んだ飲料や交感神経を刺激する薬物により不眠症になります。

当院での施術対象は「身体的問題による不眠症」になります。
体のゆがみを正すことによって神経機能を正常化し、内臓の動きやホルモン分泌を正常化します。更に脳脊髄液の流れも正常にする事によって、うつ病などにも効果が期待できます。
心理的問題に関しても、体の調子が良くなる事によって、もしかすると同じストレスを受けても軽く感じるようになるかもしれません。